加工:型抜き
専用の抜型を使うことで楕円や角Rなどの断裁では通常出来ない形にする加工。鋭角すぎるもの、細かすぎるものなど抜型を作れない形状を除き、形は比較的自由で穴のあいた形状にも出来ます。抜型の種類により、継ぎ目の無い美しい型抜き加工も可能です。
こんな効果があります
◎印刷物の形状にインパクトをプラスして、アイキャッチ効果を高めます。
◎形状によって、文字や表示以外で商品や内容を表現さることもできます。
おすすめのアイテム
変形ラベル/肩貼り・証紙/首掛け/札・タグ/ワンポイントシール など
使用例
型抜きされた和紙
鋼を使った刃型を作り「ポンス抜き」や「ブッシュ抜き」と呼ばれる型抜き加工を行います。どちらも刃型に合わせた形状になるので、特殊な形状にも対応ができます。
「ブッシュ抜き」は、紙を重ねて一気に型抜く手法で、トランプカードを抜く際に使われます。生産性は高い反面、抜く材質や形状により、使えない場合もあります。鋭角なものや細かく複雑な形状には、あまり向きません。
日本酒ラベルなどで多い和紙は、長い繊維が複雑に絡んでいるため「ポンス抜き」を利用します。用紙の上に型を置き、上から機械で圧をかけて型抜く手法で、ブッシュ抜きより複雑な形状を抜くことに向いています。和紙の場合は、一度に多くの枚数を抜こうとすると、抜型の刃を傷めることもあるため、枚数を調整しながら行います。
※抜き方は材質により変わりますので事前の確認が必要となります。
使用する抜型
和紙や洋紙の抜型の多くは、鋼を材質として製作します。使用する材質の強度が上がる(※)につれ、価格も上がります。「型代が10万円以上」ということも珍しくありませんが、研ぎ直しで切れ味を保つことができるため、一度製作すれば長い間使用することが可能です。
※鋼の場合、50c、ダイス鋼、ハイス鋼などを用います。
関連項目
https://washi-insatsukobo.com/case/0004
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