和紙への『オフセット印刷』
当社の得意分野は『和紙印刷』。
そのほとんどをオフセット印刷で行なっております。
和紙の印刷工房(株式会社小竹天瑞堂)の所在地である新潟県は、米どころ・酒どころとして有名な土地であり、豊富な生産量を誇るお米と酒造りに適した気候から酒蔵の数は日本一※です。(※国税庁 清酒製造業の概況・平成26年調査分)
そのような環境のため、古くから和紙を用いることも多い「日本酒ラベルの印刷」を通じて地元の蔵元様のお手伝いをしてまいりました。創業よりおよそ100年経つ今日でも、日本酒ラベルの印刷で培ったノウハウと熟練のオペレーターによる確かな技術で、通常難しいと言われる和紙への印刷に取り組んでおります。
和紙と洋紙について
印刷物に使用される紙のほとんどは「洋紙」に分類されます。「洋紙」は色や階調の再現性が高いことで幅広く用いられ、その一方で「和紙」は印刷自体が難しいこと、色の再現性が低いことなどから印刷物に用いられることが少ないのが現状です。しかし、「和紙」には、独特の質感や風合いがあり、それらを活かすことで印刷物に高級感や個性を生み出すことが可能です。
こちらでは、洋紙と4種類の和紙を同じ絵柄(版)でオフセット印刷(4色カラー)し、箔押し加工を施した印刷見本を用意して比較しています。和紙印刷を長く手がけてきた弊社でも、全く同じ版で和紙印刷の仕上がりを比較するのは初の試みとなりました。
仕上がり比較
始めに洋紙(コート紙)から印刷し、比較のために色や印刷機の調整はほぼそのまま「里紙」「奉書紙」「雲龍」「楮紙」の順で印刷いたしました。そのため、和紙は少しあっさりとした刷り上がりに感じるかもしれませんが、実際の製造においては、それぞれの和紙にベストなインキの柔らかさや印圧などを調整しますので、スミや特色のベタはインキのしっかりのった仕上りとなります。
コート紙に比べ少しにじんだような印象の仕上りになる和紙は、その風合いが日本画や水墨画のような絵柄と良く馴染んでいます。また、写真の印刷においては全面に色の入るものよりも白い部分があるものの方が、程よいヌケ感や紙の風合いを感じるため相性が良いようです。
※用紙比較用の見本は、当社オリジナル見本をオフセット印刷(プロセス4色カラー)にて製造いたしました。
https://washi-insatsukobo.com/ptinting-process/%e5%8d%b0%e5%88%b7%e8%a6%8b%e6%9c%ac%ef%bc%9a%e3%81%95%e3%81%a4%e3%81%8d
https://washi-insatsukobo.com/ptinting-process/sample-hazuki
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