和紙印刷と加工

『オフセット印刷』について

『オフセット印刷』と言えば、多くは「プロセス4色カラー印刷」を指します。

オフセット印刷はカタログやチラシ、写真集など一般的なカラーの印刷物で広く用いられる方式です。油(インキ)と水が弾き合う性質を用いて印刷を行います。金属製の刷版にレーザーで刻まれる網点はとても小さく繊細なため、細かい文字やグラデーションや写真に適した印刷方式と言えます。

大小の差がついた4色の小さな点(網点)で濃淡や階調を表現し、C(シアン/藍)・M(マゼンタ/赤)・Y(イエロー/黄)・K(黒)の4色のプロセスインキの重なりで様々な色調を表現します。

 

◎プロセス4色カラーのイメージ

 

◎1〜4色の比較

1色(モノクロ)印刷や2色印刷はコストを抑えたい場合に利用される事が多く、チラシなどでよく見られます。3色印刷は4色にかなり近く見えますが、K(黒)を使用しないため写真の陰影が弱くなります。スミ(黒)も3色を重ねた「黒っぽい色」になるため、全体的にシャープさに欠けてしまいます。

 

メタリックや蛍光色、特別な色を印刷するなら「特色印刷」

印刷方式に違いはありませんが、4色の重なりで色を表現するプロセス4色とは違い、特色印刷では、「特定の色のインキ」を使用します。プロセス4色では表現できない彩度の色、メタリック、蛍光色など様々な種類があります。色にもよりますが、諧調や濃度差の表現も可能です。

1色での使用の他に組み合わせ次第で様々な表現ができたり、コスト削減に役立つ事もあります。
コーポレートカラーなど、規定に沿った色合いが求められる場合にもおすすめです。

 

◎使用例:特色1色の場合

 

使用例:特色+K(黒) ※グレーは黒の網点濃度を変えて表現します。

 

◎使用例:特色3色

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