日本酒ラベル印刷:阿部酒造株式会社様「圃場別シリーズ 和紙ラベル4種類」
2023.09.25 | お客様事例
地元新潟県柏崎市の阿部酒造株式会社様の日本酒「圃場別シリーズ ラベル4種類」の糊無し和紙ラベルのご紹介です。
圃場(ホジョウ)別シリーズとは、柏崎・刈羽地域内の「赤田」「安田鳥越」「上輪新田」「野田」の4つの圃場で、それぞれの契約農家が収穫したお米を100%使用して仕込んだ日本酒。
ラベルは、それぞれの圃場の風景写真をメインにしたデザインで、糊無し和紙にオフセット印刷しています。
瓶を一周する長さのラベルデザイン
ラベルサイズは720mlの瓶を1周する横に長いラベル(長さ248mm)で、ラベルを貼った後に表示部分と商品説明が裏側でまとめて確認できるデザイン。
デザインのメインの風景写真に邪魔にならないよう、文字は全て白抜き文字に統一。
風景写真の薄い色に掛かる文字まわりには、薄く影をつけ読みやすくしています。
最近、日本酒ラベルは糊付の「シールラベル」が増えています。シール紙の場合は糊が元から裏全面についているため、手で貼る場合には便利です。
また、要冷蔵や冷やして飲んでもらう日本酒にはラベルに耐水性のある紙が使用されますが、シール紙の方が耐水性のある材質や糊の種類が豊富にあることも増加している理由の一つです。
ただこのラベルのように、瓶を一周する長さをシール紙で綺麗に貼るのは簡単ではありません。貼っている途中で曲がってしまい貼り直そうとしても、途中で切れたり歪んでしまうため、貼り直すことも容易ではありません。
よって糊無し和紙に印刷したラベルに、貼る際に裏面に糊を塗布し瓶の裏側で綺麗に繋がるよう、一本一本手貼りしています。
※ラベル貼り機で機械貼りする場合は、機械仕様の確認が必要です。
和紙への写真印刷
一般的に写真の印刷は「アート紙」や「コート紙」などの塗工紙(表面に塗料を塗布し、光沢やインキがのりやすいように加工した紙)を使用しますが、和紙の風合いを活かした写真印刷もおすすめです。
このラベルも、楮やレーヨンなどの長い繊維が入った白地の和紙「雲龍紙」に印刷しています。印刷すると、繊維が入った箇所は多少白っぽくなりますが、使用している紙が和紙であることがひと目でわかります。また、この雲のような模様が入ることで、風景写真が「風景画」のようになります。
写真だけでなく絵画やイラストでも、その作品を和紙に印刷することで、またひと味違った「作品」や「デザイン」に変えることができるのが、和紙の魅力の一つです。
最近和紙の印刷工房へのお問合せで、お客様自身の作品である「絵やイラスト、写真を和紙に印刷したい」というご依頼が増えてきています。
用途としては、
・絵はがき
・展示会への出品用
・額に入れて商品として販売 など
同時に「和紙に印刷した時の仕上がりがわからない」というお声もあります。
ぜひ、このラベルも参考にしてください。
↑ラベル中央の空に雲とは逆に雲龍の繊維が入っているのがわかります。
阿部酒造株式会社様(HP)
新潟県柏崎市で営む創業1804年の老舗酒蔵。現在は6代目が製造責任者としてこの「圃場別シリーズ」のほか「あべシリーズ」や「★(スター)シリーズ」を製造販売。
昨年、自社店舗をリニューアルOPEN。日本酒以外にリキュールやクラフトコーラ「KURACOLA」にも力を入れています。
※圃場別シリーズ4種類の販売時期はお問合せください。