【累計出荷50万枚】御朱印・〇〇印で選ばれる和紙とは?
2023.11.21 | 制作と入稿 | コラム
ブームと言うには長く続き、すっかり定着したと感じる「御朱印」。
認知度も高まり、以前より御朱印を授けてもらう方が増えているのではないでしょうか?
各地の寺社様で季節や行事に合わせて趣向を凝らした書置きの御朱印が増えています。
また、近年では「御城印」「御船印」「御旅印」など様々な〇〇印が親しまれています。
和紙印刷を得意とする当社では、2017年のHP開設当初より御朱印のお問い合わせを多数いただいてきました。
需要の高さから、2019年には正式に取扱商材として受け付けを開始し、おかげさまで累計出荷50万枚を突破いたしました。
(2023.11 現在)
今回は、そんな当社の実績の中でも、御朱印をはじめ様々な〇〇印で『特に選ばれている和紙』を特徴ごとにご紹介します。
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白い和紙ならコレ!「奉書紙」「さつき」
印刷が難しい和紙の中でも、発色や筆書きのしやすさなどのバランスがよいため、白さや風合いの違いで選んでいただけます。以下のような仕上がりをご希望の場合におすすめです。
◎カラフルなデザイン、繊細な絵柄をきれいに印刷したい
◎筆書きのスミ文字、印影の朱色が際立つ仕上がりにしたい
ご紹介する和紙は、オフセット印刷、オンデマンド印刷ともに製造実績が多数あります。
奉書紙
奉書紙は当社の和紙印刷ではダントツの実績数を誇る和紙です。取り扱っている和紙の中でも白色度が高く、色の再現性を重視しながら和紙を使用したい場合におすすめしています。表はツルツル、裏はザラザラとしていて、はっきりと表裏を感じます。
水濡れに強い耐水タイプもごありますので、ご相談ください。
さつき
白い和紙では奉書紙に次いで実績が多いさつきは、長い繊維や甘皮が入らずしなやかな風合いと、うっすらとクリームがかった柔らかな白さが特徴。こちらも、表裏ではっきりと質感の違いを感じます。また、ちぎり加工の適正があるため、仕上げにちぎり加工をご希望の場合におすすめしています。
裏面への印刷について
どんな用紙でも印刷には表面をおすすめしますが、印刷面に質感をプラスするために裏面への印刷をご希望されるお客様もいらっしゃいます。特に白い和紙の場合、ザラつきのある裏面を使用したいというご希望が多いように感じます。
裏面への印刷にも対応しておりますので、ご希望の場合はご相談ください。
薄茶色の和紙なら「ふみづき」「むつき」「楮紙」
デザインに和紙の材質由来の薄茶色と風合いがプラスされ、素朴さも高級感も演出できる点が魅力と言えます。日本の伝統を感じさせる味わいのある仕上がりは、歴史ある寺社様の御朱印や、城跡の御城印と相性抜群です。
ふみづき
ふみづきは原料の色合いが生かされたナチュラルな風合いですが、表面は滑らかで裏面はザラつきを感じます。紙自体の強度もあり、印刷適性が高めと言えます。書置きの御朱印などで、後から筆書きを追加される場合にも適した和紙です。
また、ちぎり加工の適正があるため、仕上げにちぎり加工をご希望の場合におすすめしています。
むつき
むつきは光沢のある繊維が絡み合い、荒めで嵩高、あたたかみのある質感が特徴です。通常は、黄味がかった色合いのものをおすすめしていますが、同様の質感で白い「むつき しろ」もございます。
楮紙
楮紙は薄茶色で楮の繊維が散らばった「これぞ和紙」という見た目。筆書きにはあまり適していないため、印刷や箔押しと組み合わせての使用をおすすめしています。
※現在、楮紙をご希望のお客様には、風合いの近い「ふみづき」をご案内しております。楮紙をご希望の場合は、お問い合わせください。
上品な華やかさ「雲龍紙」「大礼紙」
雲龍紙 |
大礼紙 |
華(はな)と呼ばれる長めの繊維が漉き込まれたものは「雲龍紙」、短めのものは「大礼紙」と言います。光の当たり方で繊維が優しく輝く、上品な華やかさが人気の理由。水濡れに強い耐水タイプ、金銀振りがプラスされたもの、色のついたものなどバリエーションも豊富です。
和紙自体に華やかさがあるため、スミ1色印刷でも高級感のある仕上がりになります。
オンデマンド印刷(POD)では、繊維の凹凸が強い部分で色抜けが起きやすい傾向があります。そのため、印刷適正はオフセット印刷の方がやや高めと言えます。
特別な時におすすめ「金銀振り」
金や銀の箔が散らされた金銀振りの和紙は、お祝い事や特別な行事の御朱印などにおすすめ。シンプルな筆文字のみでも、華やかで高級感ある仕上がりにしてくれます。見本は奉書紙のタイプですが、雲龍紙に金銀振りなどバリエーションがありますので、ご相談ください。
新しい御朱印の取り扱いもスタートしました!
和紙の印刷工房では、さらにオリジナリティあふれる御朱印や〇〇印を作るお手伝いをするため、レーザーカット加工を施した「切り絵御朱印」のサービスを開始しました。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。