和紙印刷と箔押し:大野農園株式会社様 『黄金桃』『シャインマスカット』ジャムビン帽子
2024.07.19 | お客様事例
写真:お客様 提供/ジャムビン帽子を使用したところ
目次
和紙+箔押しの帽子で特別感アップ!
福島県石川町で、りんごや桃などの果実を生産・販売されている大野農園株式会社様より「季節限定の商品のため、和紙と箔押しで高級感や特徴を出したい。」とのご要望をいただき、製造のお手伝いをしました。
帽子に合った和紙のご提案
「帽子」とは、ビンのフタの上に紙や布をかぶせて固定する装飾(ラッピング)のひとつ。
ジャムや佃煮、日本酒などの贈答用商品で、見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
帽子を固定する際、紐やゴムを使用します。このとき、紙が厚すぎると折る時にシワが寄り、薄すぎれば切れることもあります。
そこで重要なのが材質の選定です。 今回は、紐の結びやすさに重点を置き、薄手の和紙「やよい」をご提案、採用していただきました。
仕上がりのアドバイスできれいな箔押しに
ご入稿いただいたデザインを拝見したところ、箔押しでの表現が難しい点が見つかりました。
そのため、お客様へお伝えするとともに以下の修正を行っていただきました。
○細かい柄や線は潰れてしまうため、太らせる。
○印刷することにより紙の伸縮が起こるため、箔押しのズレを想定して絵柄を紙端より少し内側に移動。
この調整により線が途切れない、きれいな箔押しができました。
ベタ面の多い和紙印刷もお任せください!
和紙印刷の難しいところは、インキの硬さ調整です。
和紙は柔らかい素材のため、適切な硬さでないと紙の表面が剥けたり、汚れの原因となります。
和紙ラベルの印刷などの経験豊富なオペレーターによるインキの調整により、汚れや色ムラなく仕上げることができました。
比較的薄手の和紙素材でしたので、インキや箔の乗りが心配でしたが良い仕上がりになりました。
お急ぎの案件でしたが無事に商品化されたようで安心しました。
お客様のご紹介
大野農園株式会社
1975年に果実専門の農園として創業。生産販売に加え、福島の食を発信する地産地消のカフェやキッチンカー事業など、収穫時期以外も楽しめるコンテンツを提供し、お客様に愛される農園づくりに邁進されています。
関連項目