型抜き御朱印 午年用を3種類の紙で作成、デザインのコツも紹介
2025.09.25 | お知らせ | 御朱印 | 制作と入稿
目次
型抜き御朱印 午年用サンプルを来年2026年に合わせて作りました。
来年2026年に向け、型抜き御朱印にオススメしたい3種類の用紙「マーメイド」「ハイピカ」「里紙」でサンプルを作成しました。紙の風合いや質感の特徴に合わせて、馬の絵柄にバリエーションを持たせています。本記事では、型抜き御朱印制作のイラストやデザインのコツもご紹介します。
※神社名はサンプル用の架空のものです。本記事の型抜き御朱印サンプルは、開発中のデザインとなります。サンプルサイズは一般的な御朱印のサイズ110×160mm内に収まるようにデザイン。オンデマンド印刷にて作成しています。
ハイピカ
ハイピカ(ゴールド)は、金色にキラキラ輝く紙で、新年のめでたさや晴れやかで豪華な雰囲気を伝える御朱印にぴったりです。
ハイピカのゴールドには、紙色と同系色の黄色を印刷してもほぼ見えなくなってしまうため、注意が必要です。おすすめのデザインは、用紙の豪華さを活かすシンプルなデザインや、ハッキリとした濃い色・絵柄がよく合います。
今回の午年御朱印の絵柄には、目鼻立ちや鬣(たてがみ)などポイントのみを着彩しています。
里紙(白)
里紙は、和紙風の細かいざらざらとした凹凸が特徴。今回使用した「里紙 白」は、「白」という名前でも、真っ白というよりもアイボリーのような黄色味があります。「里紙 白」の印刷では、紙色の黄色が影響して青系の色が緑がかってしまうこともありますが、結果を見ながら綺麗に青の発色が出るようにある程度調整可能です。また、紙表面の凹凸で、イラストのベタ面に細かな点状の掠れが出る場合もありますので、里紙には均一なベタやグラデーションよりも、水彩風のにじみやぼかしのある絵柄を合わせると、手描きのような優しさや温かみのある雰囲気に仕上がります。
写真の馬の毛並み(茶色)部分のムラは、水彩画風のテクスチャを乗せて柔らかい印象をプラスしています。
マーメイド(白)
マーメイドは、前述の里紙よりも紙肌の凹凸が大きく、粗い手触りのファンシーペーパーです。紙色の種類もたくさんあり、季節に合わせて色を変えるだけで、御朱印に彩りと遊び心を添えることができます。紙色があるものを使う場合は、里紙と同様、紙色と同系色の発色を考慮した色使いが必要です。
こちらは紙の白を生かした「白馬」のイラストバージョンです。お正月の頒布を想定して、手綱を紅白色にしました。白馬によく赤が映えています。
型抜き御朱印制作のコツ イラスト・デザインのポイント
型抜き御朱印制作において、以下を踏まえてイラスト作成やデザインすることが重要です。
◎インキが墨汁などを弾くため、筆書きする部分には濃い色の絵柄は避ける方が無難
◎型抜き後に重要な絵柄や印影、文字が切れてしまわないよう、配置に注意
万一加工のズレが生じてもカバーできるよう、最低でも仕上がりから3mm内側に配置、5mm内側だとなお安心です。イラストやデザインのメインとなる重要なパーツは、文字や判子の位置にかからないように留意すると効果的です。
◎自由な形状の型抜き御朱印では、御社名や判子もあらかじめ印刷する方がオススメ
今回のサンプル「午年用型抜き御朱印」のように、自由な形状では面積が小さくなる場合もあります。頒布の際、筆書きや判子を捺す作業にやりづらさが生じることも考えられますので、御社名や判子もあらかじめ印刷するのがオススメです。今回の馬型では、通常サイズの御朱印よりも、社名(仮に「天瑞神社」としています)と年月日のゾーンを小さめにデザインしています。
この他、書き置きの御朱印制作の中でお客様から「筆書きの御社名の上に判子を押したような、色の重なりを表現したい」「判子のかすれを再現してほしい」というご要望もよくいただきます。次の章でご紹介する型抜き御朱印サンプルでは、そういったご要望にお応えした実際のテクニックを使用しておりますのでぜひご覧ください。
その他の型抜き御朱印サンプルをご紹介
お城のカタチの型抜き御城印。
※お城の名前と陰影はイメージです。(奉書紙を使用/オンデマンド印刷)
さらに、山のカタチをした御山印を2種類。
稜線をかたどったものと、角を丸くしたシンプルな山型。標高も入れて登山の記念におすすめです。※山の名前と標高はイメージです。(奉書紙を使用/オンデマンド印刷)
猫型の御朱印。
猫の日向けとイメージして「眠り猫」を作成しました。記念日限定の御朱印や、ペットの健康を祈願する御朱印に。動物の特徴を捉えた型抜き御朱印は可愛らしさがあり、参拝の方に喜ばれることでしょう。(奉書紙を使用/オンデマンド印刷)
最後にシンプルな円型の御朱印も作成しました。
小竹天瑞堂の家紋を作成してあしらいました。家紋は「小」「竹」から笹と、「天瑞」から瑞雲を組み合わせています。(奉書紙を使用/オンデマンド印刷)
型抜き御朱印制作のことなら和紙の印刷工房にお任せください
オリジナリティのある「型抜き御朱印」。累計100万枚以上※の御朱印制作実績がある『和紙の印刷工房』にぜひご相談ください。加工を前提とした形状の提案のほか、デザインの制作代行も承っております。「筆書き文字」や「印影」をご用意いただき、下記お問合せフォームやメールにて添付してください(FAXや現物送付でも受付ております。)詳しい解説は
コラム『御朱印におすすめのサイズと人気の和紙!デザインから作る方法も解説!』内 「御朱印の基本的な要素と印刷で作るポイント」でご紹介しております。ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
※おかげさまで2025年9月9日現在、1,093,660枚製造。サイトオープン2017年(御朱印サービス開始は2019年)からの御朱印、御城印など様々な〇〇印の累計。
御朱印制作の関連記事
御朱印のデザインができるまでがわかる、必見のお客様事例をピックアップ。『戦国時代に世の安寧を願い奉納された額』の画像をお預かりしてスタート。和紙の種類や加工提案だけでなく、デザインのご要望にも柔軟に対応できるのも弊社の強みです。
こちらの御朱印では、御本尊様の絵や寺社印、筆文字などの素材をお送りいただき弊社でデータ化しました。デザインのアプリケーションをお持ちで無くとも、経験豊富なデザインスタッフが常駐していますので、弊社でご要望をカタチにいたします。お困りの際はぜひご相談ください。
頒布の際、御朱印を入れる和紙のミニファイルもおすすめです。