ちぎり加工のご紹介
2022.07.05 | NEWS
「ちぎり加工はどの和紙でもできるの?」「デザインは自由にしても大丈夫?」
ちぎり加工をご希望のお客様には気になるポイントだと思います。
そこで今回は、ちぎり加工に適している和紙の紹介とデザイン時の注意点を紹介します。
まず『ちぎり加工』とは、和紙を手作業で切り離すことで縁を毛羽立たせ、化粧断ちとは一味違った風合いを出す加工です。
和紙の種類によって繊維の長さが異なるため毛羽立ちの出方が変わってきます。
繊維が長い和紙の方がちぎったときに毛羽立ちが長くなり綺麗な仕上がりに見えます。
今回は6種類の和紙にちぎり加工をして比較していきたいと思います。
ちぎり和紙6種比較
やわらがみ版画用紙
毛羽立ちが長くきれいな仕上がりになりました。
均等な長さで毛羽立ちが出ています。
さつき
ちぎり加工をご希望の場合に当社からオススメしている和紙。
毛羽立ちは長くきれいな仕上がりになり、ちぎりの独特な風合いがよく出ています。
ふみづき
版画用紙ほどではないですが、毛羽立ちは長くきれいな仕上がりになりました。
きなり色と相まって優しい雰囲気が出ています。
楮紙
ふみづきと比較すると毛羽立ちは短いですが、ちぎり独特の雰囲気は表現されています。
むつき
毛羽立ちは短く、他の材質と比較してみてもちぎりの風合いは劣っています。
耐水雲龍紙
毛羽立ちは短く、仕上がりは荒々しい雰囲気になりました。
デザインについての注意点
紙のぎりぎりまでデザインが入るとちぎり部分の毛足と被って白くなってしまいます。
実際に紙ぎりぎりまで黒色で印刷をしたサンプルをちぎってみましたのでご紹介します。
ちぎりの風合いはでますが、黒ベタ印刷の場合は紙の縁が白くなるためイメージしていたデザインとは異なる場合がございます。
薄い色で印刷をした場合は、縁に合わせて絵柄の色をぼかすことで違和感なく仕上げることが可能です。
ちぎり加工なら当社にお任せ!
御朱印やお酒のラベルで「ちぎり加工」をご検討されている場合は、ぜひ当社にご相談ください!
「ちぎり加工」の他にも「箔押し加工」などの加工も対応可能です。
サンプルのご用意もございますのでお気軽にお問い合わせください。