御船印の注目ポイント!御朱印との違い、実績も紹介!
2022.05.19 | コラム
御船印とは、船や港の案内所などで販売されている船バージョンの御朱印のことです。各所ごとにデザインの異なる御船印を集めるのがひそかなブームになりつつあります。和紙の印刷工房では、お客様のご要望やご希望に合わせて、デザイン作成を含む御船印の印刷を承っています。
昨今、神社やお寺を巡って御朱印を集めるのがブームになっていますが、その一方で「御船印」のコレクションに夢中になっている方も少なくありません。テレビやSNSでも話題を集めている御船印ですが、一体どのくらい人気があるのか、どういった特徴があるのか、わからないという方も多いでしょう。
そこで今回は、御船印が人気を集めている理由や特徴、御朱印との違いについてわかりやすく解説します。御船印の印刷を承っている和紙の印刷工房の実績についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
御船印が人気を集めている理由
御船印とは、観光船やフェリーなどに乗船した記念に購入するものです。
海に囲まれた島国である日本は、古来より舟運大国として知られており、人や物を運んで人々の暮らしを支える船は信仰の対象にもなっていました。現代においても、船は単なる移動手段・運搬手段だけに留まらず、優雅な船旅を楽しむ観光手段として人気を集めています。
ところが新型コロナウイルスの影響により、旅行需要が大きく落ち込み、旅客船や観光船業界はかつてないほどの危機に直面しています。
そんな危機的状況を打破するために、2021年4月1日に始動したのが「御船印めぐりプロジェクト」です。同プロジェクトでは、旅客船・観光船業界の利用促進や、発着地の経済活性化を目的に、プロジェクトに参画する各社が船や航路ごとに御船印を発行する取り組みを行っています。
各社が発行する御船印はプリント版、スタンプ版、手書きなどさまざまな種類があり、デザインも各々で異なります。旅行者は日本各地の船をめぐることで、オリジナリティあふれる御船印を集め、旅の思い出とすることができます。
御船印めぐりプロジェクトの参加社は、北海道から鹿児島まで全国に点在しており、日本各地で御船印を発行してもらうことができます。同プロジェクトの事務局では、公式の御船印帳も販売しており、いかにたくさんの御船印を集めるかがひそかなブームになりつつあります。
御船印と御朱印の違いとは
※写真はイメージです。
御船印のもとである御朱印は、神社やお寺で発行されています。もともとは書き写したお経を奉納した証として交付されるものでしたが、近年では神社やお寺を参拝した証として授与されるようになりました。
御朱印集めは各地の社寺を参拝する「巡拝」がルーツとなっていますが、近年のブームはデザインが異なる御朱印を集めるコレクションの意味合いが強く、特に女性の間ではおしゃれでかわいい御朱印を収集するのが流行しているようです。
なお、御朱印はあくまで神社やお寺を参拝した証として発行されるものなので、神社・お寺でしか手に入れることはできません。
御船印とはどんなもの?
御船印は前述の通り、旅客船・観光船業界を盛り上げることを目的としたものなので、販売場所は船だけに限りません。実際の販売場所は各社によって異なりますが、船内のほかに、観光案内所や船の営業所、港にある売店などでも販売されています。
なお、御船印を集める際に用いる公式の御船印帳も、一部を除いて御船印と同じ場所で販売されています。
2022年3月30日現在では62の船会社が御船印めぐりプロジェクトに参加しており、今後その数はさらに増加することが予定されています。
御船印ならではの特徴!マスター制度とは
御船印ならではの特徴のひとつに、マスター制度の存在が挙げられます。
マスター制度とは、定められた条件の御船印を集めることによって認定される称号制度のことです。基本条件は以下2つで、両方の条件を満たした上で事務局宛に申請を出すことで、「一等航海士」「船長」などの称号がシリアルナンバー付きの認定証と共に授与されます。
1.台紙付印帳(公式印帳またはエントリー台紙を貼り付けた集印帳)を持っている
2.称号ごとに定められた御船印を集める
2は称号ごとに個別条件が設定されていて、たとえば一等航海士の称号を得るためには、参加社20社分の御船印を集める必要があります。ただコレクションするだけでなく、収集実績に応じて称号が得られるところもコレクターの間で人気が高まる理由のひとつになっています。
和紙の印刷工房の御船印の実績を紹介
和紙の印刷工房では、御船印めぐりプロジェクトの始動に合わせ、新たに御船印の製造を開始しました。
初めて御船印のご依頼をいただいたのは熊本フェリー株式会社様の「オーシャンアロー御船印」です。
お客様から「海の色をきれいに出したい」とのご要望をいただいたため、海の色が映えるシンプルな和紙、銀奉書、むつきしろ、さつきの3種類で製作したサンプルを提供しました。
同じ和紙でも、素材によって色味や質感が異なるため、仕上がりの印象は大きく変化します。最終的に、最も青みのある白さが際立つ銀奉書を使ってオンデマンド印刷し、「オーシャンアロー」の文字から熊本県の白地図まで、色鮮やかにプリントされた御船印を納品しました。
お客様には「紙質・色・梱包・納期全てにおいて満足のいく内容でした」とお褒めの言葉をいただきました。
御船印のご依頼について、くわしくはこちらをご覧ください。
まとめ
御船印めぐりプロジェクトは、2021年4月に開始してから全国各地で人気が高まっており、旅客船・観光船業界を盛り上げる有効な手段のひとつとして注目を集めています。
魅力的な御船印を手に入れようと、わざわざ遠方から足を運ぶ観光客の方も増えていますので、御船印めぐりプロジェクトに参加するのなら、話題性のあるデザインを取り入れたいところです。
和紙の印刷工房では、これまで御朱印や御城印などのデザイン作成、印刷、加工を承ってきた実績があります。お客様のご希望やイメージになるべく沿えるよう、サンプルによるご提案や各種加工のご相談にも対応いたします。
すでに御船印の製作依頼も請け負い、お客様にも高く評価していただいておりますので、デザイン作成も含めた御船印の印刷をお考えの方は、ぜひ和紙の印刷工房までお気軽にお問い合わせください。