御朱印や御朱印帳の種類とは?頂く時のマナーも解説
2022.05.18 | コラム
御朱印は1つの神社・お寺に1つのみとは限らず、中には複数の御朱印をいただけるところもあります。神社やお寺によって、御朱印帳以外はお断りしているところもあるので、事前に準備しておきましょう。御朱印をいただく際は、事前に参拝を済ませておくのがマナーです。
参拝の証として御朱印を授ける風習は昔からありますが、「御朱印めぐり」や「御朱印集め」などがブームになり始めたのはつい最近のことです。そのため、「ブームになっていることは知っているけれど、御朱印のことはよく分からない」という方も少なくありません。
そこで今回は、御朱印が人気を集めている理由や、御朱印を集めるときに用いる御朱印帳の種類と保管方法、御朱印をいただくときのマナーなど、御朱印の基礎知識をまとめました。
御朱印はなぜ人気?
昔からある御朱印が、近年になって急にブームとなった理由は大きく分けて2つあります。
まず1つ目は、参拝の記録が形として残ることです。数年前から女性を中心に、神社やお寺を巡って運気を上げる「パワースポットめぐり」が流行し始めました。旅行では旅の思い出としてお土産を購入しますが、神社やお寺では参拝した日付が記載される御朱印がその代わりとして注目を集めるようになりました。
2つ目の理由は、さまざまなデザインの御朱印を楽しめるところです。昨今の御朱印ブームにより、神社やお寺の方でも、参拝客により喜んでもらおうと、おしゃれなデザインの御朱印を製作・頒布することに力を入れています。御朱印のデザインは神社・お寺ごとに異なるため、かわいい御朱印やめずらしい御朱印を集めてコレクションにすることを楽しんでいる方もたくさんいます。
御朱印は複数種類用意されているケースもある
御朱印は1つの神社・お寺につき1種類用意されているのが一般的ですが、中には複数の種類の御朱印が用意されているケースもあります。
たとえば奈良にある東大寺の境内には、大仏様がおられる「大仏殿」のほかに、二月堂や三月堂(法華堂)、四月堂、戒壇堂、念仏堂などいくつものお堂があり、それぞれのお堂ごとに異なる御朱印を授けています。
それぞれのお堂でいただける御朱印もひとつとは限らず、たとえば念仏堂では「地蔵菩薩」「閻魔大王」「泰山府君」、そして地蔵菩薩の御詠歌の御朱印をそれぞれでいただくことができます。
御朱印はもともと参拝の証として授けられるものなので、一回の参拝につきひとつの御朱印しかもらえないのでは?と思う方も多いでしょう。しかし、多くの神社・お寺では一度の参拝で複数の御朱印をいただくことも可能です。参拝のたびに異なる種類の御朱印を集めるのも楽しいですが、旅行で立ち寄ったので何度も参拝できないという場合は、複数の御朱印をお願いしてもかまいません。
御朱印帳の種類や保管方法
御朱印帳の種類
神社やお寺で御朱印をいただく際は、御朱印帳と呼ばれる専用の帳面に書いてもらうことになります。御朱印帳は大きく2つのタイプがあります。蛇腹タイプとノートタイプです。
蛇腹タイプは、広げると集めた御朱印をまとめて眺められるところが特徴です。一方、ノートタイプは広がりにくいので、持ち運びやすいという利点があります。神社やお寺で販売している御朱印帳は蛇腹タイプが主流ですので、ノートタイプが欲しい場合は他の店やインターネット通販などであらかじめ入手しておきましょう。
なお、神社やお寺によっては、御朱印帳でないと御朱印を断られてしまうところもあります。ノートやメモ帳でも可とする神社・お寺もありますが、確実に御朱印を押していただきたいのなら、専用の御朱印帳を用意することをおすすめします。
御朱印帳の保管場所
御朱印帳または御朱印を印刷した用紙は、和紙を用いられるケースが多いです。
和紙はもともと耐久性の高い紙ですが、保存状態によっては色あせたり、湿気で傷んだりすることがありますので、直射日光が当たる場所や湿気の多い場所を避けて保管しましょう。神棚や仏壇のあるお宅なら、そのそばにある小引き出しなどに保管しておくのがおすすめです。
神棚・仏壇のない場合は、本棚やチェストの引き出しなどに保管してもかまいませんが、人の出入りが多い場所や湿気のある場所は避けた方が無難です。
御朱印のマナー
神社やお寺で御朱印をいただく際、必ず守りたいマナーが3つあります。
御朱印は参拝後にいただく
まず1つ目は、参拝をおこなってから御朱印をいただくことです。もともと御朱印は参拝の証としていただくものなので、たとえ御朱印集めが目的だったとしても、参拝をせずに御朱印だけもらっていくのはマナー違反です。
最近では混雑対策として、御朱印帳を参拝前に預けておき、帰りに受け取るスタイルを採用しているところもありますので、その神社・お寺のルールに従いましょう。
空いているページを開いて差し出す
2つ目は、御朱印をいただくページをあらかじめ開いて差し出すことです。閉じたまま渡すと、開いているページを探すのに手間と時間がかかってしまい、多忙な神主さんやお坊さんにはもちろん、待っている他の参拝客にも迷惑をかけてしまうので要注意です。
先に御朱印帳を預けるスタイルの神社・お寺では、空いているページがわかるよう、しおりなどをはさんでおくと親切です。
受け取り方とお礼に気をつける
3つ目は、御朱印帳の受け取り方と御礼です。御朱印は参拝の証であると同時に、神仏の分身ともいわれています。御朱印をいただいて御朱印帳を返されたときは、両手で受け取り、「ありがとうございます」と丁寧に御礼を伝えることを心がけましょう。
和紙の印刷工房の御朱印の実績を紹介
和紙の印刷工房では、お客様のご要望に応じて、御朱印の印刷・加工を承っております。具体的にどのような印刷・加工を行っているのか、過去の実績をもとにいくつか紹介します。
ちぎり加工
御朱印を印刷する用紙の四辺に、紙をちぎったような加工を施す手法です。和紙の毛羽立ちは柔らかい雰囲気を醸し出す効果があり、やさしげな表情に仕上がります。
箔押し加工
箔押し加工とは、専用の版を使って色のついた箔に熱と圧をかけ、用紙に色や質感を転写させる手法のことです。金や銀のほか、赤・青・緑などさまざまな色の箔押しが可能で、文字やイラストにインパクトを与えられます。
特に強調したい文字やイラストに箔押しすると、メリハリのある御朱印を製作できます。
※写真は「御城印」:金・銀に加えメタリックレッドの箔押しを施しています。
色付き和紙
和紙の印刷工房では、白色の和紙だけでなく、ピンクや紫、水色などさまざまな色の和紙を取り扱っています。
春には桜を思わせるピンク色、初夏には若草を思わせる薄緑色を使用するなど、シーンに合わせて色付き和紙を使い分ければ、季節感のある御朱印を作ることができます。
カラーイラストの印刷
和紙はインキがにじみやすい印象があるかもしれませんが、繊細なイラストを緻密に再現することも可能です。 和紙の印刷工房では白無地の奉書紙系「さつき」を使用し、きれいなお姫様のイラストを印刷した実績があります。 オンデマンド印刷なら色も沈みにくく、肌のグラデーションまでしっかり再現できます。
和紙の印刷工房では他にもさまざまな印刷・加工に対応しています。 詳しい加工方法や印刷実績・お客様事例をご覧ください。
まとめ
御朱印ブームの今、全国の神社やお寺でデザインの異なる御朱印を集める方が増えてきています。 御朱印は同じ神社・お寺が複数の種類を用意していることもありますので、あらかじめ御朱印帳を用意した上で、参拝や旅の思い出に御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか。
参拝される方のために、より魅力的な御朱印を用意しておきたい!とお考えの方は、御朱印のデザイン作成も含めた印刷・加工サービスを行っている和紙の印刷工房まで、お気軽にお問い合わせください。