エンボス加工とデボス加工
2024.02.13 | 制作と入稿 | コラム
エンボス加工とデボス加工
エンボス加工、デボス加工とは
「エンボス加工」「デボス加工」とは、金属と樹脂の版で紙を挟んで圧力をかけ、立体感(凹凸 おうとつ)を付ける加工です。
- エンボス加工……紙の表面に版の形が浮き出る(凸)ため、「浮き出し加工」とも呼ばれます。
- デボス加工………その反対に、デボス加工は絵柄がへこみます(凹)。
凹凸が作る繊細な陰影は、デザインに洗練された印象を与えてくれます。ブランドロゴや商品名といった文字だけでなく、シンボリックなモチーフをエンボスまたはデボス加工で表現するとより高級感が際立ちます。
その事例をご紹介します。
エンボス加工
こちらは「エンボス加工」を使用した化粧箱。曲線的なモチーフが浮き出ており、金の箔押しと共に上品さや高級感を演出しています。
続いて、雪紋のエンボス加工です。用紙はパールホワイトの板紙。紙表面にパールのような上品な光沢があり、雪紋のエンボスと相まって繊細な表情を際立たせています。
デボス加工
こちらは大きな鷹のシルエットをデボス加工した、日本酒のカートンです。
材質は、表面にレザー(革)のようなテクスチャーを持つファンシーペーパーの「レザック(黒)」に片面ダンボールを合紙。デボス加工の凹凸が用紙自体のテクスチャーとも相まって、存在感のあるカートンに仕上がっています。
エンボス加工とデボス加工の仕組み
エンボス加工とデボス加工の仕組みの図解動画です。金属と樹脂の版で紙を挟んで圧力をかけますが、エンボス加工とデボス加工では版の凹凸の出方が逆になります。
箔押しと同様に、エンボス加工、デボス加工も細かすぎるデザインは再現しづらくなります。材質についても、加工に適さない用紙もありますので、お気軽にご相談ください。