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日本酒ラベルの役割とは?売れる商品の特徴や記載ルールについて解説

2022.05.20 | コラム

日本酒の第一印象を決めるラベルデザインは商品の売上にも大きく関わります。日本酒ラベルは商品の魅力を表現することが求められる一方、法令で定められる表示ルールもしっかり守らなければなりません。この記事では日本酒ラベルの役割や表示のルールについて解説します。

日本酒のラベルには伝統的にお酒の名称を筆文字で力強く書いたデザインが多く用いられてきました。

一方、若い世代にとってはいかにも日本酒らしい筆文字のデザインが古臭く感じられることも事実です。

ラベルは日本酒の「顔」であり、お客様が手に取るかどうかはラベルのデザインにかかっているといっても過言ではありません。

この記事では日本酒のラベルが持つ役割や記載のルール、売れる日本酒の特徴について詳しく解説します。

売れる日本酒の特徴とは

まずは現在人気がある「売れる日本酒」の特徴を押さえておきましょう。

美味しい日本酒であることも重要ですが、商品の売り方やラベルのデザインなども商品の売上に大きく関わります。

 

1. 商品自体のクオリティが高い

1つ目の特徴は商品自体のクオリティが高いことです。

日本酒は飲んで楽しむ嗜好品であり、実際に美味しいと感じてもらえなければ売り上げ拡大にはつながりません。

近年では吟醸酒や純米酒などの「特定名称酒」がクオリティの高い美味しいお酒として認知されています。

 

2. ターゲットとする顧客層と売り方がマッチしている

2つ目の特徴はターゲットとする顧客層と商品の売り方がマッチしていることです。

酒税法によりアルコール類の販売経路が限定されていた以前と異なり、現在ではスーパーやコンビニ、更にはネット通販でも日本酒が購入できます。

販売経路によってメインとなる顧客層が異なるため、ターゲットに合った売り方が大切です。

 

3. ターゲットに響くラベルデザインである

3つ目の特徴はターゲットに響くラベルデザインであることです。

ラベルは日本酒の「顔」です。

基本的に日本酒は一升瓶や四合瓶など共通規格の容器を用いるため、ラベルで個性を出さなければほかの日本酒との差別化ができません。

目を引くラベルデザインの日本酒は消費者も手に取りやすく、売上拡大に繋がっていきます。

 

日本酒ラベルの役割とは

日本酒の「顔」であるラベルには主に2つの役割があります。

 

  1. 商品のイメージを伝える
  2. 日本酒のプロフィールを伝える

 

日本酒ラベルを作成する際は上記2つの役割を踏まえてデザインしましょう。

 

1. 商品のイメージを伝える

日本酒のラベルには「商品のイメージ」を伝える役割があります。

醸造を手掛けた杜氏の思いや、味わいを決めるにあたって参考にしたモチーフなど、その日本酒のコンセプトに合わせて視覚化したものがラベルです。

消費者はラベルから得られるイメージでその日本酒が自分の好みに合うかを判断します。

日本酒が口に合うかは実際に飲んでみるまで分かりません。

そのため、商品に興味を持ってもらうための入り口として、コンセプトを視覚的に伝えるラベルには大きな役割があります。

 

2. 日本酒のプロフィールを伝える

日本酒ラベルには商品のプロフィールを伝える役割もあります。

例えば生産者名(メーカー名)や製造年月日、原材料、日本酒度、特定名称などです。

これらの情報は瓶の表ラベルだけでなく裏ラベルに表記される場合もあります。

日本酒に詳しい方であれば、ラベルに記載されたプロフィールだけでも味わいを推察することが可能です。

例えば、特定名称だけをみても「吟醸酒は香りが高くクリアな口当たり」といった特徴があります。

また、地域ごとの味の特色が強く出るのも日本酒ならではです。

ラベル情報だけでも味わいを想像できるのが日本酒の面白いところといえるでしょう。

 

日本酒のラベルに表示義務のある項目と記載内容

日本酒のラベルには法律で表示が義務付けられている項目が複数あります。

具体的には以下の10項目です。

 

1.酒類の品目

2.原材料名

3.原産国名(※外国産の清酒のみ)

4.アルコール分

5.製造者名称・製造所所在地

6.製造年月

7.特定名称・精米歩合(※特定名称酒のみ)

8.内容量

9.二十歳未満の飲酒防止事項

10.保存または引用上の注意事項

 

これらは日本酒の適正な流通・販売を目的として表示が義務付けられているものです。

以下、表示義務項目の注意点を解説します。

 

1. 酒類の品目

日本酒の場合、法令上の品目名は「清酒」です。

なお、原料の米に国産米のみを使用し、かつ日本国内で製造された清酒に限り「日本酒」の表記が可能です。

 

2. 原材料名

日本酒の主な原材料は米、米こうじ、水の3つです。

ただし水は原材料としての表示義務がありません。

そのほか、醸造アルコールや酸味料、糖類などを加えた場合は原材料として表記します。

 

3. 原産国名

原産国名は外国から輸入した清酒にのみ表示が義務付けられます。

 

4. アルコール分

アルコール分はアラビア数字で表記し、単位は「度」もしくは「%」を用います。

0.5度刻みで表記可能です。

 

5. 製造者名称・製造所所在地

製造者の名称(酒造名、企業名)と製造所の現住所を表示します。

製造者が個人の場合は個人名の表示が必要です。

 

6. 製造年月

その日本酒を瓶詰めした年と月を表示します。

実際に醸造が完了した日付ではありません。

2022年の3月に瓶詰した場合は「2022年3月」「令和4年3月」「2022.3」「R4.3」などになります。

 

7. 特定名称・精米歩合

特定名称酒に限り該当の特定名称と精米歩合を表示します。

精米歩合は原材料名と隣接した場所に表示してください。

 

8. 内容量

内容量はアラビア数字、単位は「ml」「ミリリットル」などで表示します。

「1升」や「4合」などの単位を用いた表示は認められていません。

 

9. 20歳未満の飲酒防止事項

20歳未満の年齢の人に対する飲酒防止の注意喚起を表示します。

 

【例】

「お酒は20歳になってから」「20歳未満の飲酒は禁止されています」など

 

なお、2022年4月の成年年齢引き下げに伴い、成年者でも飲酒が禁止される年齢(18歳〜19歳)が生じます。

「未成年の飲酒は禁止されています」といった表示は適さなくなりますのでご注意ください。

 

10. 保存または飲用上の注意事項

製成後に一切加熱処理をせずに出荷する清酒(生酒など)には、保存または飲用上の注意事項を表示しなければなりません。

 

【例】

「必ず冷蔵庫で保存してください」「開栓後はお早めにお飲みください」など

 

日本酒のラベルに任意で記載できる項目

法令で義務付けられる項目以外にも日本酒ラベルには「生酒」や「生一本」などと表示されたものが見られます。

これらは商品の信頼性を高めるために任意での表示が認められる項目です。

 

ここでは日本酒ラベルに任意で記載できる項目を紹介します。

 

1. 原料米の品種

原材料名として表示するお米の使用割合が50%を超えている場合に限り、使用割合と共に原料米の銘柄を表示できます。

 

【例】

「山田錦100%」など

 

2. 清酒の産地名

その清酒の全てがその地域で醸造されたものである場合に限り、産地名の表記が認められています。

産地が異なる醸造アルコールなどを添加した場合は産地名の表示はできません。

 

3. 貯蔵年数

1年以上貯蔵した清酒に対しては、1年未満の端数を切り捨てた年数を表示できます。

 

4. 原酒

清酒における原酒とは製成後に水やアルコールを加えない未調整のお酒のことです。

該当製品には「原酒」の表記が認められています。

 

5. 生酒

生酒は製成後に加熱処理をせずに出荷する清酒には「生酒」と表示することが認められます。

 

6. 生貯蔵酒

生貯蔵酒は製成後に加熱処理をせずに貯蔵し、出荷時に加熱処理を施す清酒に限り「生貯蔵酒」の表示が認められます。

 

7. 生一本

1つの製造場だけで醸造した純米酒に限り「生一本」の表示が認められています。

 

8. 樽酒

木製の樽で貯蔵し、木の香りが付いた清酒に表示が認められています。なお、出荷に際してはガラス製の容器に瓶詰めしても問題ありません。

 

9. 等級が優れている印象を与える用語

自社製品のランク付けとして使用する場合に限り、極上、優良、高級など等級が優れている印象を与える用語の表記が可能です。

ランク付けの表記としてはほかにも、上撰や佳撰などの文言が用いられます。

なお、これらの文言を表示した場合は各ランクの違いを客観的に説明できなければなりません。

 

10. 受賞の記述

国や地方公共団体などの公的機関から受賞歴に限り、ラベル上に受賞の記述が認められています。

 

日本酒のラベルに表記してはいけない事項

消費者の誤認を防ぐ観点から、日本酒のラベルでは以下の事項の表示が禁止されています。

 

  1. 清酒の製法、品質等が業界において「最高」、「第一」、「代表」等最上級を意味する用語
  2. 官公庁御用達またはこれに類似する用語
  3. 特定名称酒以外の清酒について特定名称に類似する用語

 

近年、特に問題視されたのは普通酒に対して特定名称酒と誤認させるような表示が目立っていたことです。

 

例えば、市場では「米だけの酒」という名称の商品がさまざまなメーカーから多数販売されています。

これらの製品は精米歩合などの観点から特定名称酒には該当しないにも関わらず、あたかも純米酒であるかの表示がなされていました。

現在では普通酒に対して特定名称に類似する用語を表示することは禁止されています。

ただし、特定名称の類似用語に隣接する箇所に、8ポイント以上の大きさの活字で特定名称酒に該当しないことが明確に記載されている場合はその限りではありません。

※法律の改正により表記内容が変わる場合がございます。上記は2022年4月現在の法律に基づいて記載しております。

 

和紙の印刷工房の日本酒ラベルの実績を紹介

ここでは和紙の印刷工房で作成できる日本酒ラベルを説明します。

和紙の印刷工房ではこれまで地元新潟で日本酒ラベル製作をお手伝いしてきました。

 

こだわりの和紙はもちろん、和紙以外の紙での制作も承ります。

 

【ご要望に合わせてさまざまな和紙を提案】

和紙の印刷工房では日本酒で広く使用される一般的な和紙のほか、カラーバリエーションが豊富で加工もしやすい「和紙風洋紙」、手作り感が強くちぎり加工との相性もよい「手漉き和紙」などさまざまな和紙を取り揃えています。

高品質な和紙のご用意だけでなく、デザインの作成や印刷もお任せください。

一般酒向けのシンプルなラベルから、箔押し加工を施した高級感溢れるラベルまで、お客様のご希望に沿った日本酒ラベルに仕上げさせていただきます。

 

【日本酒ラベル以外の付属品も対応可能】

和紙の印刷工房ではラベル以外にも日本酒を彩るさまざまな付属品の作成も承ります。

市販の日本酒ではなかなか見られない和紙製のキャップカバーや、合紙加工を施した和紙テイストの化粧箱もおすすめです。

ラベルを始め、全体のデザインにこだわることで商品の品格や高級感を演出できます。

 

まとめ

日本酒のラベルは商品の印象を決める顔です。

昔ながらの筆文字のデザインも味がありますが、近年では若者や女性を意識したカジュアルなデザインのラベルも増えています。

ラベルデザインを考える際はターゲットとする顧客層やどのような売り方をするのかなども踏まえて構想を練りましょう。

 

和紙の紙工房では、日本酒造りが盛んな地元新潟で培ったラベルづくりのノウハウで皆様のラベル製作をお手伝いさせていただきます。

日本酒ラベルのことならお気軽にお問い合わせください。

 

https://washi-insatsukobo.com/contact

 

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