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和紙印刷:甘夏カステラ ・焼ドーナツ『箱帯(掛け紙)』

2019.07.18 | お客様事例

福岡県宗像市「地域おこし協力隊」のデザイナー鈴木智子様よりお問合せいただき、菓子化粧箱の箱帯を製造いたしました。

◎決め手はヒアリングと的確な材質提案

甘夏カステラの製造元の変更に伴い、箱帯の印刷会社も新しくしようとお探しのところ、和紙の印刷工房へお問合せをいただきました。担当営業の熱心なヒアリングと、的確な材質や予算の提案が決め手とのことで、ご注文をいただくことができました。

◎風合いをアップさせた用紙へ材質変更

もともと木肌風エンボスの入ったラッピング向きの用紙をご使用で、お問合せの際も近いイメージの用紙をご希望でした。既存の用紙も風合いのあるものでしたが、更に風合いをアップさせてはどうかと考え、柄の雰囲気も近くよりエンボスのはっきりとした「新だん紙」をご提案。箱帯としての使い勝手も考慮し、用紙の厚さは少し厚手のものをおすすめしました。

和紙風:新だん紙

◎用紙に合わせ製版・印刷時にもひと工夫

お客様支給のデザインデータは、4色カラーで制作されていました。ですが、今回使用した「新だん紙」は、印刷機に通すと伸びやすい特徴があるため、特に重ねる色が多かった「甘夏カステラ」の紺色部分は各色の版がズレてしまう心配がありました。

そこで、まずは現場スタッフと相談。デザイン内容に無理が出なかったこともあり、版ズレの心配のない特色への置き換えを行うことに。他にも、版ズレを防ぐために用紙を印刷機にカラ通しして予め伸ばしたり、かすれ過ぎないよう通常よりも印圧を高めにするなどの調整を行いました。結果、美しい刷り上がりと、エンボスから生じる程良いかすれを両立させた、質の高い製品ができあがりました。


↑重ねる色数が少ないためそのまま製造しても大丈夫と判断。掛け合わせでも版ズレを感じにくい仕上がりです。印刷前に用紙のカラ通しを行い、版ズレを最小限に止める工夫がされています。


↑重ねる色の多い紺色部分の版ズレを防ぐため特色に置き換えて製造。こちらも印刷前にカラ通しを行いました。

 

スイーツ工房BENY 様Facebook
新商品の「甘夏みかん焼きドーナツ」は、ふわふわ食感のドーナツに甘夏の皮が散りばめられており、柑橘類独特の甘みと苦みを感じる味わい。スタッフ一同、美味しくいただきました!今回のカステラや焼ドーナツ以外にも、「宗像大島の塩キャラメル」や「宗像大豆のきなこラスク」など、福岡県宗像市大島の特産品を使用したスイーツを作られているお菓子屋さんです。

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