和紙ラベル・シールを使用するメリットや自作するデメリットを解説
2022.05.16 | コラム
和紙ラベル・シールには独特な風合いがあり、より商品の魅力を引き立てる役割があり、魅力的です。しかし、和紙にはさまざまな種類があるため、どの和紙がいいのか悩むことも多いです。今回は、和紙の種類や特徴を実例とともに紹介していきます。
和紙の特徴や和紙ラベル・シールを使うメリットを知ることで、よりラベルやシールを貼りたい商品の特性にあった和紙を選ぶことができます。
和紙の種類やメリット、デメリットなどを紹介していくので、イメージにあう和紙をぜひ見つけてください。
目次
和紙ラベル・シールの特徴とは?
まずはじめに、和紙を使ったラベルやシールの特徴について紹介していきます。
一般的な紙のラベルやシールと比較することで、より和紙ラベル・シールの良さを感じることができます。
【一般的な紙ラベルやシールに比べて光沢感が少ない】
一般的な紙のラベルには、光沢感があるのが特徴です。
しかし、和紙には光沢感が少ないので一般的な紙のラベルとは違う風合いを出すことができるのが魅力となっています。
商品の雰囲気を変えたいというときには、ぜひ和紙ラベルを検討することをおすすめします。
【耐久性に優れている】
現存する最古の和紙は、奈良の正倉院に保管されている、702年頃に作成された戸籍記録とされています。
全ての和紙が同様の耐久性を持つ訳ではありませんが、1000年以上の保存に耐えています。
一般的な紙である洋紙の耐久性は数十年と言われていますので、比較しても和紙の耐久性が優れていることが分かります。
そのため、長く愛用する商品や、長期間保存できる商品のラベル・シールには、和紙を使用したラベルがおすすめです。
【和紙ラベル・シールのメリットは独特な風合いで幅広い用途に合うこと】
和紙ラベル・シールのメリットは和紙の持つ独特な風合いを気軽に楽しめ、あらゆる用途で幅広く使用することが可能という点です。
和紙は繊維が多く、毛羽立っている点が特徴です。
また、単色のデザインや箔押し、凹凸のあるエンボスといったデザインと相性がいいのも魅力で洋紙にはない風合いをだすことができます。ただし、薄手の紙は洋紙、和紙に限らず浮き出しのあるエンボス加工が向かないので注意が必要です。
また、和紙自体に上品な雰囲気や高級感があるため、木箱のラベルにもよく使用されます。木箱の質感と和紙の質感が日本らしさを際立たせるため、海外向け商品にも最適です。
和紙ラベル・シールで使用できる和紙の種類とその特徴とは?
和紙にはさまざまな種類があり、種類によって見た目や質感が大きく異なります。
ここからは、和紙の種類の中からいくつか代表的なものをご紹介していきます。
1. 細かい繊維が入っている雲竜紙
雲竜紙(うんりゅうし)は和紙をすく段階で華と呼ばれるレーヨン繊維や楮(こうぞ)と呼ばれるクワ科の植物の繊維を散りばめるのが特徴です。
レーヨン繊維や楮の繊維が雲を昇る竜に見えることから、雲竜紙と呼ばれています。和紙独特の繊維の入った質感を出せるのが魅力です。
2. 高級感を出したいなら大礼紙
上品な雰囲気や高級感を醸し出せる和紙がいいという人は、ぜひ大礼紙をチェックしてください。
大礼紙とは大礼の儀という昭和天皇即位の際の儀式にあやかって作られた和紙で、雲龍紙同様、レーヨン繊維や楮を加工した短い繊維が入っているのが特徴です。
雲龍紙と比べ、繊維は短く太いことが特徴です。挨拶状にも用いられることが多く、冠婚葬祭などフォーマルな場所での使用にもおすすめの和紙です。高級な雰囲気のある和紙ラベル・シールをつくることができます。
3. 手作り感を出したいなら手漉き和紙ラベル
高級なお酒のラベルによく用いられるのが、手漉き和紙ラベルです。
名前の通り、機械ではなく手ですいた和紙のことであり、一つひとつ細かく違う風合いが魅力となっています。
ラベルに特にこだわりたいという人におすすめの和紙です。
和紙ラベル・シールを自作するメリット・デメリット
和紙ラベル・シールを自作するなら、まずメリット・デメリットを押さえておきましょう。
【メリットはコストを抑えられる】
和紙ラベルやシールを自作するメリットは、業者に依頼する分のコストを抑えられ、材料費だけで作ることができるという点です。
デザインを自分で考えることができるという人や、できるだけコストを抑えて和紙ラベルを作成したいという人は自作することをおすすめします。
【デメリットは印刷が難しく時間がかかる】
和紙を自作するデメリットとして挙げられるのが、印刷の難しさです。
和紙は特殊な紙なので、思ったように印刷できない可能性があります。紙詰まりで紙が無駄になってしまったり、インキがイメージ通りに乗らないこともあるため、かえって時間とコストがかかってしまう場合もございます。
確実にきれいな和紙ラベル・シールが欲しい人は、業者に依頼することをおすすめします。
和紙ラベル・シールを業者に依頼するメリット・デメリット
次に和紙ラベル・シールを業者に依頼するメリット・デメリットを紹介します。
自作するメリット・デメリットとよく比較しましょう。
【メリットは質の高いラベル・シールが作れる】
業者としっかりと話し合うことで、より自分のイメージに合った質の高い和紙ラベル・シールを作ることができます。
業者ではさまざまな加工を施すことが可能で、接着力も選べるなど、プロの目から見て最適な選択肢を相談できるのも嬉しいポイントです。
【デメリットは費用がかかる】
業者に依頼をする分、自作をするよりも費用がかかってしまうのがデメリットです。
事前に予算を決め、担当者と慎重に相談することで予算にあった和紙ラベル・シールを作成するようにしましょう。
【和紙ラベル、シールを業者に依頼するときには具体的に伝えよう】
和紙ラベルやシールを業者に依頼するときには、実績の多い会社に依頼することをおすすめします。
和紙は普通の紙に比べると、デザイン内容によって印刷方式の選定や製版などが難しい場合があります。
こういった和紙ならではの問題にうまく対応してくれる業者を選べば、理想に近い和紙ラベル・シールが作れるでしょう。
また依頼する際には、使用する商品や持っているイメージをできる限り明確に伝えることが大切です。
希望をしっかりと伝えることで、出来上がったときに「イメージと違う」「もっとこうしてほしかった」といった問題の発生を防げます。
和紙の印刷工房だとこんな和紙ラベル・シールが作れる!
ここからは、実際に「和紙の印刷工房」が作成した和紙ラベルやシールの実例を紹介していきます。
【繊細なデザインも印刷できる奉書紙】
ベーシックな和紙の種類の一つに、奉書紙と呼ばれるものがあります。
奉書紙の多くはパルプと呼ばれる植物繊維を使用していて、裏表があり、表はツルツルしていて、裏はザラザラとしています。
パルプを使用した奉書紙は、印刷に適しているのも魅力です。
繊細で細かなデザインの印刷にも向いています。
雲龍紙、大礼紙のような華が混じっておらずフラットな風合いなのでデザインにこだわって和紙ラベル・シールを作りたい人におすすめです。
【お酒には耐水加工の和紙ラベルを】
和紙ラベル・シールを作成するときには、目的に応じた加工を施すのがおすすめです。
日本酒やワインのような飲料の場合は、ラベルやシールが濡れてしまう可能性があります。
耐水加工がなされた和紙ラベル・シールだとより安心して使用できます。
冷蔵庫や冷凍庫での保管が必要な食材などにも、耐水加工がされている和紙ラベル・シールが最適です。
和紙の風合いを保ちながら、機能性にも優れた和紙ラベル・シールを求めている人はチェックしてください。
【瓶の形状に合わせたシールの加工ができる】
和紙ラベル・シールを使用するアイテムは、多岐にわたります。
ラベルやシールはシワやよれがないようにきれいに貼らなければならないので、それぞれの袋や箱、瓶などの容器に合わせたラベル・シールを作成することが重要となります。
特に瓶は円柱状になっていることが多いですし、太さや長さ、形状も商品によってさまざまです。
和紙の印刷工房では、瓶の形状に合わせた和紙ラベル・シールを作成することができ、用途に応じて切り込みなどを入れることも可能です。
【効率性を重視して一括表示も一緒に印刷】
和紙ラベル・シールを商品に貼るときには、できる限り効率性も重視することが大切です。
貼るのに時間がかかるとそれだけコストはかかりますし、失敗も増えてしまいます。
効率性を重視した和紙ラベル・シールを作りたい人におすすめなのが、商品ラベルと原材料や製造者を記載した一括表示を一枚に印刷したシールです。
1点貼りと呼ばれるこのやり方ですと商品ラベルと一括表示を一度に商品に貼ることができるため、別々に貼る2点貼りよりも手間を省くことができます。
詳しくは以下のホームページに詳しく記されているのでぜひチェックしてください。
まとめ
ここまで、和紙ラベル・シールの特徴や、和紙の種類等について紹介してきました。
和紙といっても種類は豊富にあり、風合いや見た目が大きく異なるのが特徴です。
和紙ラベル・シールを作成したいときには、プロのアドバイスなどを取り入れることでよりイメージに近い和紙を探すことができます。
和紙でラベルやシールを作りたいという人は、ぜひ「和紙の印刷工房」にご相談ください。
電話やFAXの他に、メールでも問い合わせが可能なので、気軽に相談できます。
以下のホームページからお問い合わせください。
https://washi-insatsukobo.com/contact
お問合せをお待ちしております!